ねうち帖

古いお金

旧紙幣の価値と買取

聖徳太子・伊藤博文・岩倉具視。多くは額面どおり、高くなる番号と状態

木箱にしまわれた古い硬貨のイラスト
イメージイラストです。実物の図柄は再現していません。

聖徳太子の一万円札や、伊藤博文の千円札、岩倉具視の五百円札。昭和の旧紙幣は、いまも家の金庫や引き出しから出てくることがあります。

先に結論を書くと、昭和の旧紙幣の多くは、額面どおりの価値です。業者の公開している相場でも、使われていたお札はおおむね額面前後とされています。額面を超えるのは、未使用のものや、番号やエラーに特徴のあるもの、明治時代などのさらに古いお札です。

いまも使えるか

日本銀行によると、一度発行されたお札は、法令にもとづく特別な措置がとられない限り、使えなくなることはありません。財務省は、昭和の「A」「B」「C」「D」の各シリーズのお札がいまも使えるとしています。

日本銀行は、発行が終わって流通に不便になったお札(たとえば聖徳太子の一万円券)を、本店や支店でいまのお札と引き換えています。

業者が公開している相場

下の表は、買取の比較サービス「ウリドキ」(ウリドキ株式会社)が公開している、昭和の旧紙幣の相場から抜き出したものです。

昭和の旧紙幣の相場(ウリドキ公開、2026年8月7日時点)
お札未使用使われていたもの
一万円(聖徳太子・昭和33年)10,000〜25,000円10,000〜12,000円
五千円(聖徳太子・昭和32年)5,000円
千円(聖徳太子・昭和25年)2,500〜30,000円1,000〜2,000円
千円(伊藤博文・昭和38年)1,000〜8,000円1,000〜3,000円
千円(夏目漱石・昭和59年)1,000〜10,000円1,000円
五百円(岩倉具視・昭和26年)500〜5,000円500〜1,000円
五百円(岩倉具視・昭和44年)500円
五十円(高橋是清・昭和26年)1,500〜4,000円200〜1,500円

出典:ウリドキ「旧札の価値は?」。「使われていたもの」は、元の表の美品から並品までの幅をまとめた。2026年10月21日に確認。

100円札については100円札の価値にまとめています。

同じ解説では、明治時代のお札にはもっと高い相場が示されています。たとえば明治18年の大黒天の一円券は、未使用で15万〜20万円、使われていたものでも5,000円からとされています。明治・江戸のお札(藩札や明治通宝など)が出てきたら、昭和のお札とは分けて見てもらう価値があります。

額面より高くなる条件

同じ解説では、次のようなお札に額面を超える値がつくとされています。

番号(記番号)に特徴がある

  • 「000001」のような一番
  • 数字がすべて同じゾロ目
  • 「100000」のようなキリのいい番号
  • 「123456」のように数字が続く階段
  • 左右が対称に並ぶ番号
  • 番号の最初と最後のアルファベットが同じもの

エラーがある

  • 印刷のずれ
  • 裁断で本来切り落とされる部分が残った「耳付き」
  • 表と裏で番号が違うもの

帯がついている

100枚ごとの帯が残っている束は珍しく、高く買い取られる対象とされています。帯は切らずにそのまま残しておくよう勧められています。

銀行で替えるか、売るか

  1. 時代を分ける。 昭和のお札と、明治・江戸などのもっと古いお札を分けます。古いものは、まとめて古銭を扱う業者に見てもらいます。
  2. 状態を見る。 折り目や汚れのない未使用のものかどうか。しわを伸ばしたり、洗ったりはしません。
  3. 番号を見る。 上に挙げた番号の特徴がないかを見ます。束になっているものは、帯を切らずに番号の並びを確かめます。
  4. 昭和のお札で、使われていて、番号にも特徴がないものは、 日本銀行の窓口でいまのお札に替えるのが損のない方法です。未使用、特徴のある番号、帯つきの束は、業者の査定で額面より高くなるかを確かめます。

ほかの古いお金の見方は古銭の価値の調べ方に、売り方の違いはどこで売る?売り方の比べ方にまとめています。

参考にした資料

  1. ウリドキ|旧札の価値とプレミアがつく条件(2026年8月7日)
  2. 日本銀行|現在使えるお札はどれですか?
  3. 財務省|昔のお金は使えますか

いずれも2026年10月21日に確認。

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公的な資料と、買取業者が公開している価格を調べてまとめています。買取の目安は調査日時点のもので、状態や売り先によって変わります。

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